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心の距離も、物質的な距離もかなり遠いけど、 空は繋がっている・・・。 空に嫉妬する。 (本当は18個、18日分撮りたかったけど、翠の誕生日知ったのが……。今度は、19日、年齢分撮るからね。準備しとくからね。好きだよ翠) ↑ランダムで【空】が表示 【 空 】 トップページ
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「りんちゃん、あけましておめでとう!」 「あけましておめでとう、あかり」 1月8日。年が明けて、学校の初登校日。メールなんかはしていたけれど、実際にあかりと会うのは二週間ぶりということになる。……ちゃんと会えて良かった。 「りんちゃんはちゃんと宿題終わってる?」 「……それは当たり前」 「あはは、そうだよね、安心した」 「あかりこそ終わったの?」 「うん、私も終わってる」 「私たち優等生だね」 「あはは……、自分で言っちゃう? それ」 何気ない会話をする。そんな会話に私は救われる。ずっと家で過ごす二週間は……居づらかったから……。 「あ、そういえば」 「……? どうしたの」 「今日、りんちゃんの誕生日だよね」 「あー……、そうだった」 「えー、なんで本人が忘れかけてるのー?」 「忘れてないよ、覚えてた」 「またまた~」 ……あかりが私の誕生日を覚えててくれてた。たっまそれだけのことで、私は他の人の何倍も喜んでいる。恥ずかしくて、声には出せないけど、きっと顔には出ている。……なんせ、みんな忙しくて、今日まだ誰にも祝ってもらってなかった。 「で。良い子のりんちゃんは何が欲しいのかな? ……なんて」 「えっ?」 「本当は今渡したかったんだけど、りんちゃんの欲しいもの、あんまり分からなくて……」 「あー……」 わかるわけない。私にもわからないからだ。昔から欲がないというか……、何かに興味を持つことがないというか。……興味を持っているものを強いてあげるなら……。……、あかり? ……あかりだ。うん。私の興味あるものってあかりだ。……どうするんだそんなこと。 「……私?」 「えっ」 「今、あかりって言わなかった?」 ……あーーーーーー。 「言った……」 声に出してるなんて、とんだまぬけだ。 「うーん、困っちゃうなぁ……あはは」 「忘れて! 忘れてよ!」 「うーん、……じゃあ、とりあえず私の家くる?」 どうしてそうなった? ……あー、あかりといたいって解釈してくれたのかな。……恥ずかしい。まあ、そうだったとしても、私の心はひとつ。 「……行く」 「了解、放課後ね……といっても普通にまたしゃべるだろうけど」 「そういえば、まだ朝だったね」 「私たち早とちりだね、あはは……、優等生なんかじゃないや」 「確かにね」 放課後。 「ただいまー」 「あ、姉ちゃんおかえ……り」 「……おじゃまします」 和田家におじゃましたらいきなり弟さんがいた。これはなかなか気まずい。 「前も見た姉ちゃんの友達じゃん」 「りんちゃんだよ、そろそろ覚えても良いんじゃない?」 「別にいいよ」 「はいはいそうですかー」 そうあかりが弟さんを軽くあしらうと。 「あ、……ごめんね、案内する」 「う、うん」 そう答える前に、あかりは部屋の方へと進む。……。……多分、弟さんはあまり私のことが好きじゃないな。もし私に大切な姉がいて、姉といつも遊んでいる友達がいたら、その人を嫌いになるだろう。……自分でもめんどくさい性格をしているな、と思う。 「ちょっと待っててね、たしかジュースあったから……」 私を部屋に連れていくや否や、飲み物の準備をしにキッチンに向かっていった。……一人。 床には相変わらず無造作に太鼓型のコントローラーが転がっている。……うん、あかりの部屋。 「お待たせ。……どうしたの?」 「いや、あかりの部屋だなーって」 「あはは……何それ。しかも、……りんちゃん、家来るのもう何回目だっけ? そろそろ慣れて欲しいものですね」 「それは申し訳ありませんでした……」 「別に謝らなくていいよ……」 ……うーん、微妙な空気になってしまった。……人の家となると、やっぱり少しかしこまってしまう。……うう。 「で。……何しようか?」 「……何も考えてなかったね」 「……何にもできなくてごめんね、りんちゃん」 「……え」 「りんちゃんのこと良く分かってあげられてないよね、私。 プレゼントだって、なんも考えられなかったし……」 「そんなこと言わないで」 「りんちゃん……?」 「いてくれるだけでいいの。あかりが、その……、友達でいてくれるだけで良いから」 「……りんちゃん」 ……すごく恥ずかしい。けど、それもあかりは受け止めてくれる。……本当にありがたい。 「……っと、それはそうと何しようか?」 「……太鼓とか?」 「私の好きなのでいいの?」 「ううん、私も好きだから」 「それは嬉しいなー」 あかりはいてくれる。あかりはあそんでくれる。あかりはやさしくしてくれる。そんな日だまりのようなあかりが……好きなんだ。
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キャラの誕生日に行われるイベントを紹介するで。 ホーム画面 デフォルメの誕生日キャラのボイス付きアニメーションが見られる。 タウンマップ 4時~28時にタウンマップ上でお祝いイベが発生する。 読んだあとは選手交流で誕生日ストーリーが閲覧可能になり、選手専用のクリスタルベアマックスと称号がもらえる。 スカウト 0時~24時なので注意。以下は2023年8月18日以降の内容。 本校2年生・3年生・卒業生 SR以上は誕生日選手確定となり、期間限定シーンも復刻される(UR、フェス・アワード・コラボ・ハチサマ・グラスラ限定は含まない)。10連が初回のみ30スターで回せる。 10連1回でドラフトチケットを1枚獲得。ドラフトチケット2枚でSSR選手を選択可能なドラフトスカウトが可能。 ライバル校選手 期間限定シーンが復刻される(UR、アワード・コラボ・ハチサマ限定は含まない)。10連が初回のみ30スターで回せる。 10連1回でドラフトチケットを1枚獲得。ドラフトチケット2枚でSSR選手を選択可能なドラフトスカウトが可能。 SSRの排出確率についてはピックアップ(誕生日選手)が「3%」となる。 誕生日カレンダー 生誕祭のケーキの予約などにもどうぞ。 1月 2月 3月 2日 一二三 ゆり 5日 塚原 雫 3日 有原 翼 11日 光田 つばめ 6日 アメリア サンダース 5日 西宮 アリス 19日 逢坂 ここ 17日 鎌部 千秋 10日 小鳥遊 柚 28日 近藤 咲 22日 阿佐田 あおい 19日 牧野 花 28日 天草 琴音 21日 鈴木 和香 27日 條島 もも 4月 5月 6月 3日 岩城 良美 2日 藤堂 たいら 2日 草刈 レナ 7日 大和田 沙智 6日 潮見 凪沙 3日 本庄 千景 11日 琴宮 千寿 15日 九十九 伽奈 7日 宮井 都子 14日 河北 智恵 20日 フリーダ F アンバー 10日 柊 琴葉 18日 我妻 天 24日 朝比奈 いろは 16日 風祭 せりな 27日 泉田 京香 26日 永井 加奈子 7月 8月 9月 5日 相良 吉乃 2日 中野 綾香 3日 神宮寺 小也香 6日 水浦 七瀬 13日 真白 玲 掛橋 桃子 11日 月島 結衣 18日 倉敷 舞子 10日 坂上 芽衣 23日 椎名 ゆかり 27日 新田 美奈子 14日 野崎 夕姫 25日 森 ベロニカ 奈緒子 23日 初瀬 麻里安 28日 今田 杏珠 28日 岸 楓佳 29日 鬼塚 桐 10月 11月 12月 2日 桜田 千代 3日 高坂 椿 1日 東雲 龍 7日 宇喜多 茜 5日 草刈 ルナ 6日 大咲 みよ 10日 乾 ケイ 9日 奈良 胡桃 12日 水原 碧澄 16日 竹富 亜矢 13日 直江 太結 16日 秋乃 小麦 24日 仙波 綾子 花山 栄美 23日 エレナ スタルヒン 27日 芹澤 結 20日 樫野 亜沙 24日 リン レイファ ※灰背景は誕生日スカウトが現状実施されないキャラ コメント ログを開く 会話イベントでクリベア貰えるようになった? - 名無しさん (2021-08-18 17 00 03) ガチャも10連2回でSSR確定になったし本校キャラの誕生日はイイネ - 名無しさん (2021-08-18 21 26 01) 名前
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さて、シンジの誕生日が迫って参りました。 アスカ、ひとり食卓に座り、用意したプレゼント片手に脳内会議中。 「というわけで、今日の議題。シンジにどうやってプレゼントを渡すのか。 如何にしてプライドを保ったまま、あのバカに慈悲を垂れるにはどうすればいいのか。 ここで手違いがあってはアスカ様の沽券に関わるってモンよ。 ……ん?べ、別にあのバカシンジから何も期待なんかしてないからねアタシはっ!」 はてさて、アスカは誰に向かって怒ってるんでしょうか。 「とりあえず、パターンA。まずは、ノーマルにね。 場所はここ、誕生日の当日にミサトと3人でご飯の時間に。」 『ほら、シンジ。お誕生日のプレゼント。』 『え?あ、ありがとうアスカ。』 『……なに?その意外そうな顔。アタシはね、同居人の誕生日をほっとくほど礼儀知らずじゃないわよ!』 「うん、まー普段のアタシらしい対応ね……ん、なんか不満なの? では、次。パターンBはあっさりと玄関で出かけ間際に。」 『いってらっしゃい、アスカ。』 『ほら、誕生日でしょ?プレゼント。』 『え……!あの、アスカちょっと待っ』 バタン 「……なんか、余計に照れ隠ししてるみたいでイヤ。となると…… 思い切ったパターンCはどうかしら。」 『シンジぃ!お誕生日プレゼントと、アタシのキッス♪どっちがいーい?』 「ば、ば、ヴァカじゃないの?気持ち悪ぅ!なに考えてんのよアタシはっ!! ……よし、だったら押しつけがましいの反対のパターンD。」 『あれー?これ、僕あて?誰からだろう……アスカ?』 『知らなーい。』 「……不満なの?だから、なにを期待してんのよアスカ。もーいいわ。パターンAで決まり! どーせ、ミサトがわざとらしく大はしゃぎするから、その間際にちょいと渡せばいいのよ。」 で、当日。 食卓にはバースデーパーティーの料理(出来合い+インスタント)が並べられ、楽しいパーティーの真っ最中。 (……よし、行くわよアスカ!) 「ほら、シンジ。お誕生日のプレゼント。」 「え、なんだろう……ええええええええええええええええええええっ!! あのセカンドインパクトの混乱で失われ、幻と言われた荻野目洋子のファーストアルバム!しかも未開封! うわ、わ、ぼ、僕どうしよう!こうしちゃいられない、二人ともごめんね、さっそく聞かなきゃ! い、いや待て、今、本当に開封しちゃっていいのかな?お、落ち着けシンジ!逃げちゃだめだ逃げちゃだめ……」 シンジ、トラウマ発動の見事な大はしゃぎっぷりにクラッカー片手のアスカとミサトは唖然。 「……結局、ヴァカの行動なんて予測不可能って訳ね。」 などと、あきれるアスカにミサトはニンマリ。 「ふふ。アスカ?シンちゃんのこと、よく判ってるじゃないの。ハートに直撃の見事なプレゼントだわ。」 「……ふん。」 (ちゃんちゃんっ)
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現住人 名前 タイプ 誕生日 オーロラ わたし 01月27日 シュバルツ オレ 06月16日 マコト おいら 10月20日 モヘア わたし 04月03日 リリアン アタイ 05月09日 ムー オレ 07月31日 ジェーン あたし 09月30日 くるぶし おいら 05月06日 タキュ あたし 11月13日 ベン ボク 06月10日 住人履歴 名前 来た日 去った日 アンチョビ 最初から 2009年01月19日 ○ オーロラ 最初から クロコ 最初から 2009年03月20日 ○ シュバルツ 最初から スワンソン 最初から 2008年12月10日 ポーク 最初から 2009年02月03日 ○ マコト 最初から ○ モヘア 最初から ○ リリアン 最初から ペリーヌ 2008年11月26日 2009年06月09日 セルバンテス 2008年12月11日 2009年01月02日 ゴメス 2009年01月04日 2009年05月25日 たもつ 2009年01月23日 2009年04月06日 モンこ 2009年02月05日 2009年11月19日 ぺしみち 2009年03月23日 2009年08月08日 エテキチ 2009年04月10日 2009年05月06日 ○ ムー 2009年05月10日 ○ ジェーン 2009年05月26日 クッチャネ 2009年06月11日 2009年09月30日 ビス 2009年08月09日 2009年09月10日 ホッケー 2009年09月11日 2010年01月10日 ○ くるぶし 2009年10月02日 ○ タキュ 2009年11月22日 ○ ベン 2010年01月15日 ※ ○は現住人 更新:2010年01月19日 (火) 21時01分11秒;
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琥一くんの誕生日普通 友好 好き○ △ × 琥一くんの誕生日 普通 ●●「琥一くん! 琥一「あン? ●●「誕生日プレゼント。 今日でいいんだよね? 琥一「まぁよ…… オマエ、物好きだな? ●●「ふふっ。 ね、開けてみて? 友好 ●●「琥一くん! 琥一「よぉ。 ●●「はいこれ。 誕生日プレゼント! 琥一「………… ●●「琥一くん? 琥一「今日か。忘れてた。 ●●「ふふっ。 ね、開けてみて? 好き ●●「あっ、琥一くん! 琥一「●●。 ●●「はい、これ! 誕生日プレゼント。 琥一「俺に? ●●「うん、 琥一くんにだよ? 琥一「……なんで? ●●「なんでって、 琥一くんのお誕生日の お祝いだから—— 琥一「いい、わかった。 ……サンキュ。 ●●「ふふっ、開けてみて? ○ 琥一「オォ。 ●●「どうかな? 琥一「……なるほどな。 ●●「ううっ…… ダメだった? 琥一「上出来だ。 ●●「ホント? 琥一「あぁ。 俺のコレクション棚に追加だ。 ●●(やったぁ、すごく よろこんでもらえたみたい!) △ 琥一「ホゥ。 ●●「……どうかな? 琥一「まぁ、もらっとく。 ●●(うん、わりと よろこんでもらえたみたい) × 琥一「オイ、これ…… ●●「……どうかな? 琥一「どうっつーか…… 琥一「どうなんだ、 こういうのはよ? ●●(うう…… ちっとも、よろこんで もらえなかったみたい……)
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その日その時、私は嘘を吐いたんだ。 ●●● 澪「唯」 唯「ん?」 澪「唯の誕生日って今日だったよな?」 唯「うん、そうだけど・・・なになに、プレゼントくれるの?」 その嬉しそうな表情にNOを突きつけなくてはいけないのは非常に心が痛む。 誰彼問わず惹きつける笑顔を自分から突き放すのは自分本位な意味でも心が痛む。 そう、嘘なんて常に自分本位なもの。自分の為の嘘だろうと、相手の為を思って自分が勝手に吐いた嘘だろうと。 とかいう言葉遊びはさておき、これから私の吐く嘘ももちろん自分本位なもの。 このままだと10のマイナスが付く可能性が高いからと嘘で繕ってマイナス2くらいにしようという小賢しい作戦だ。故にいくら心が痛もうとも私は引けなかった。 澪「ごめん、そうじゃないんだ。近いけど」 唯「近いの? なら何?」 澪「・・・誕生日プレゼント、何が欲しい? って聞こうと思って」 私は8割くらい保身の為に昨夜から何度もシミュレートした嘘を吐いて唯に微妙な表情をさせた。 別にそれが目的だった訳ではないけれど珍しい表情を見れると少し嬉しくなる。 ・・・最も、所詮は嘘吐きである私にそれを喜んでいい資格があるかは怪しいところだが。 唯「・・・なんでもいいのにー、澪ちゃんが選んでくれたものなら」 澪「・・・唯が何を喜ぶのか、わからなくなって、さ。毎年毎年難産だったんだけど、今年ついにネタが切れちゃって」 唯「そんなに深く考えなくてもいいのになあ・・・」 ある意味では深く考えたその結果がこれなんだけど、ある意味ではまるで考え無しだったからこうなったとも言えるからどう返事をしたものか悩む。 しかしそこは心優しい唯、私の沈黙を私にとって都合のいいように解釈してくれた。 唯「・・・わかったよ。私だって澪ちゃんを悩ませたいわけじゃないからね、あとで街のほうに行って何か探そっか」 澪「え、い、いや、欲しいものを言ってくれれば私が買ってくるんだけど・・・」 唯「だから、だよ! せっかく澪ちゃんが何か買ってくれるんだから、一緒に行かないと損じゃん!」 澪「そ、そういうものか?」 嘘吐き故の後ろめたさから、私はこの身を粉にして脚を棒にして唯の希望を叶えるつもりだった。 しかし、もっと別のやり方のほうが余計に唯が満たされるというのなら、そうするべきなのかもしれない。 唯「そういうものだよ。というわけで部活は休むって部長やりっちゃん達に言っておかないとね。澪ちゃん何時くらいからなら行ける?」 澪「ん、と・・・今日の講義は午前中はキッチリ入ってるけど、午後は早く終わるし少し余裕あるかな」 唯「だよね、水曜はいっつも私達と澪ちゃん達が早く部室に来てるもんね」 澪「・・・それもそうだな」 学部は別になっても毎日部活で顔を突き合わせているし夜も私の部屋で語り合うから4人それぞれの行動パターンとかはだいたい互いに把握出来てしまっている。 そしてそれは私達それぞれと同じ学部の晶、菖、幸にも言えることなんだけど、それは今はいいか。 唯「じゃあ・・・そだね、せっかくだから正門近くのベンチで待ち合わせってことで」 澪「ん、わかった」 ・・・こうして、嘘吐きな私の償いの一日は幕を開けたのだった。 ●●● 予定の時間に遅れたつもりは全くないにも関わらず、ベンチに佇む唯はまるでそこに1時間くらい前からいるのではないかと錯覚させるほど溶け込んでいた。 何に、と言われると答えに詰まるけど・・・強いて言うなら周囲に、だろうか。あるいは空気に、とか? そうとでも言わないと、私にとって大事な待ち合わせなのに声をかけるのを躊躇してしまった理由が説明できない。 唯「・・・あ、澪ちゃん」 澪「っ、あ、唯・・・」 唯「じゃあ行こっか?」 声をかけられてもまだどこかふわふわした感覚で唯を眺めていたけど、さすがに立ち上がられると空気も変わる。少し勿体無いと思うほどに。 しかしそんな考えから現実に引き戻すような言葉が次に唯から発せられた。無駄に楽しそうな唯から。 唯「あのねあのね、考えてたんだけどね、せっかくだからゲームしようと思って!」 澪「え、何がせっかくなんだ?」 唯「うーんと・・・せっかく二人っきりで買い物だから?」 澪「・・・うん、それで?」 唯「私はこの買い物の中で、一回だけ嘘を吐きます」 澪「えっ」 一瞬、ドキリとした。 もちろん次の瞬間には偶然の一致だろうという結論を出したものの、ドキリとした。 唯「買い物が終わった時に澪ちゃんにそれを当ててもらいます!」 澪「えっと、当てられなかったら? あるいは当てたら何かあるのか?」 唯「・・・・・・」 澪「・・・・・・」 唯「考えてなかったや」 澪「・・・はぁ。ならとりあえずは気楽にやっていいんだな?」 罰ゲーム目的とかならそこはちゃんと考えてくるだろうし、ただの思いつきだろう。 と私は結論を出した。ついでに律あたりに悪い影響を受けたんじゃないか、とも。 どうせ唯の嘘なんていつぞやのように挙動不審になってバレるに決まっているし、それに今日は唯の誕生日だ、深く考えず唯のお遊びに乗るのもいいだろう。 澪「わかったよ。でも欲しくもないものを欲しいと嘘吐いたら損するのは唯だからな?」 唯「わ、わかってるよ、それはさすがに・・・」 ・・・しかし。 結論から言うと、私は唯の嘘を見抜けなかった。 更に言うと誕生日プレゼントとして欲しいものも一切教えて貰えなかった。 ●●● 唯「あ、あのぬいぐるみ可愛い! 澪ちゃん見に行こう!」 澪「ああ、もう、ほら、そんな引っ張るなって・・・もう」 唯「ほらほら、ほらっ!」 澪「・・・うん、確かに可愛いな。・・・欲しい?」 唯「ん・・・欲しいけど、これは自分で買うよ」 澪「えっ、なんで?」 唯「私だってバイトしてるから少しはお金あるし。あ、せっかくだから澪ちゃんも同じの買わない? お揃いで部屋に飾ろうよ」 澪「ん、うん・・・いいけど」 私も本当に可愛いと思ったし、お揃いの服とかいうわけでもないから変にからかわれたりはしないだろうし、それは構わないんだけど。 けど、唯がさほど悩まず自分で買うと言い出したのはちょっと意外だった。 私からのプレゼント権を使うには安いとか思ったんだろうか? 最近出費あったからあまり高価なものはちょっとキツいんだけど・・・もちろん、できるだけ無理はするけれど。 とか悩んでいる間に唯が会計を済ませてしまったので、私もそそくさとレジに並び会計を済ませた。 唯「じゃ、次いこっか?」 澪「うん。どのあたりに行こうか?」 唯「うーん・・・適当にブラブラ?」 澪「・・・そうか」 唯「ご、ごめんね、連れまわす形になっちゃって」 澪「いや、唯の誕生日だからそれはいいんだ。ただ、欲しいものがパッと出てこないのがなんとなく唯にしては珍しいなぁと思って」 唯「いやぁ・・・あはは、お恥ずかしい」 前に向かって、見えているものに向かって一直線。良くも悪くもそれが唯のイメージだ。 もっとも、良くも悪くもとは言うけど良い面のほうが遥かに大きい。唯の長所であり魅力だと思ってる、私は。 だから引っかかり(と言うには弱いものだけど)を感じているんだと思う。けど・・・ 澪「ま、いいんだけど」 別に構わない。 振り回されるのは慣れてるし、二人きりのウインドウショッピングと考えれば・・・楽しそうだから。 ●● そうしていろいろな所を巡り、陽が落ちようかという頃。 実際にウインドウショッピングを満喫して帰路に着いた私達は、それぞれが片手に持てる程度の小荷物と小腹に収まる程度のスイーツにお金を使ってしまっていた。 唯「んー、楽しかったー!」 澪「そうだな・・・で、唯」 唯「うん?」 澪「欲しいものは?」 唯「・・・あっ」 最初のぬいぐるみに始まり、何かと唯は「欲しいけれど自分で買う」と言って私にねだりはしなかった。 ・・・失敗だったかな。唯なら「これ欲しい!」と満面の笑みでねだってくれると思ってたんだけど、案外言い難かったりするものだったのかもしれない。 唯「・・・まぁいいや。澪ちゃんを一日独占しちゃったから、それが誕生日プレゼントってことで! これで充分だよ、私は」 澪「いや、それは・・・そんなことだけじゃ・・・駄目だ」 そんな程度じゃ駄目なんだ。嘘を吐いて結果的に唯を連れ回したんだから、それを帳消しにできるくらいのものを贈らないと私は許してもらえない。 もっとも、そんな私の事情なんて唯にはわかるはずもないんだけど、それでも。 唯「そんなことだけ、じゃないよ。これはとっても大きなことだよ、澪ちゃん」 しかし、唯は優しく笑ってそんな『私』を全て否定する。 唯「いつも、澪ちゃんの周りには誰かがいる。大学生になって友達も増えた。そんな澪ちゃんが私のためだけに時間を割いてくれたんだから、これはかけがえのないプレゼントだよ」 澪「・・・そんなの、唯にだって言える事じゃないか。むしろ私より唯に言える事だよ」 唯「ううん、あの時澪ちゃんが声をかけてくれなければ、こうならなかったんだよ。澪ちゃんが先に私の為に時間を割いてくれたんだよ。私は私の為にそれに乗っかっただけだもん」 澪「そんなの・・・」 何か言い返したかった。目的を達していないからか、意地になりたかった。 でも何故だろう、今の唯には何を言っても上手く言い返され、言い包められる予感しかしない。 ということは、きっと唯の本心なんだろう、これは。 心からそう思っているから、迷いなく言い切れる。これに限らず唯の言葉はいつもそういうものだけど。 でも、そうだとしたら一つだけ引っかかるところがある。 澪「・・・なあ唯。結局、今日の嘘って何だったんだ?」 唯「あー澪ちゃんが露骨に話逸らしたー」 澪「・・・それはごめん。でもわからなくて」 唯「んー・・・教えてあげないっ」 澪「ええっ!?」 唯「当てたときのご褒美とか決めてなかったじゃん。だから、当てたら教えてあげる、当てられなかったら教えてあげない、ということで!」 澪「なんか違う気もするけど今の私には結構効くな、それ・・・」 気になって仕方ないし、気づけなかったことを悔やむし、気づけない自分に落ち込む。つまり効果覿面。 だからこそ。効果覿面だからこそ、悔い改めるためにも是非にでも答えが知りたい。 そこで私は、一枚のカードを切った。何の考えもなしに、ただ知りたいがために、自分で禁じたはずの手札を切った。 澪「・・・唯、実は私も、今日一つだけ嘘を吐いてたんだ」 唯「えっ!? そうなの!? いつの間に?」 澪「・・・教えて欲しい?」 唯「・・・むむ、なるほど、互いに教え合おうということだね?」 澪「そういうこと」 唯の興味の方が先行してくれたのは本当にありがたい。嘘を吐いていたことを責めず、興味を持ってくれたのだから。 もっとも、誰かを責める唯なんて想像しにくいけど・・・でも、何の宣言もなく最初から嘘を吐いていた私は、本来なら責められてもおかしくはない。 だから、全部正直に白状しよう。心優しい唯へ嘘吐きが見せるべき、せめてもの誠意だ。 ・・・正直、とても情けない上に恥ずかしいことだけど。 澪「私から言うよ?」 唯「う、うん」 唯が頷いたのを確認し、私はポケットから一つの袋を取り出す。 朝からずっとポケットの中にあった、かわいらしい小ぶりの袋。 澪「・・・はい、これ、誕生日プレゼント」 唯「え・・・えっ?」 澪「ごめん、実は買ってあったんだ」 唯「・・・つまり、買ってないっていうのが・・・」 澪「うん、嘘だった」 唯「で、でもどうして? あっ、っていうか開けてみていい?」 澪「あ、あっ、ちょっと待って先に理由を言わせて!」 唯「う、うん、わかった・・・」 ふぅ、と一つ深呼吸。 言うしかない。保身の為に吐いた嘘の、その理由を。 澪「唯に似合うかな、と思って買ったんだ、それ」 唯「う、うん、ありがと」 澪「・・・でも、買った後で気づいたんだ。私が似合うかなと考えてた唯は、高校からずっと変わってないんだ」 唯「・・・? どゆこと?」 澪「端的に言えば、唯はもうこういうの貰って喜ぶ歳じゃない、っていう可能性を考えられなかったというか」 唯「えー、私そんなにシュミ変わった覚えないよ?」 澪「そうだとしても、そうだという確信が私の中になかったんだ。今の唯はもしかしたら・・・って可能性を考え始めたら、どんどん怖くなってきて」 唯「・・・それで、買ってないって嘘を吐いて?」 澪「・・・うん。唯が望むものを買えば安全だな、っていう考えに至ったんだ」 実際は気にする必要なんて無かったのかもしれない。 でも、そうとも言い切れなかった。大学に入って、唯の意外な一面や成長した姿を見てきたから。 いや、大学に入って別の学科になり多少距離が開いたことで、私の眼に映る唯の姿がかえって少し新鮮になっただけなのかもしれない。 それでも、気づいてしまったら戻れなかった。 変わることが悪いとは言わない。私だって身に覚えはあるから。 ただ、近しいと思ってた人のそれに気づけないことがとても怖くなったんだ。 もっともっと気づいていないところがあるんじゃないか、って・・・ 澪「もしかしたら知らないうちに、唯は私の知らない唯になってるんじゃないか、って・・・怖くなったんだ」 唯「か、考えすぎだよー、そんなの・・・」 そうは言ってくれるけど。 澪「ついさっきも、唯の嘘に気づけなかった」 唯の嘘にも気づけないくらい、私は最近の唯っていうのがわからないんだ。 そして気づけなかったことを悔やんだし、気づけない自分に落ち込んだ。 学科が違うんだから、唯と多少離れてしまうのは仕方ない。でも、これではまるで、私が「仕方ない」を言い訳に唯のことを知ろうとしなくなった、そんな風にも見える。 実際、「唯の嘘はわかりやすい」と高を括っていてこの様なのだから・・・ 唯「あ、あのね澪ちゃん! 私の嘘はね、その、ちょっとズルい言い方しちゃったから気づかなくても仕方ないっていうか、その・・・」 澪「・・・?」 唯「・・・私もね、澪ちゃんの嘘に気づけなかった。そのことが、今、とっても悔しい」 澪「それは私が黙ってたから・・・」 唯「うん、だから、言ってくれてありがとう、澪ちゃん。おかげで私はこの気持ちが間違いじゃないって思えたよ」 ありがとう、と言われ面食らう。責められるどころかお礼を言われるだなんて。 そして、唯の気持ちって・・・? 唯「私の嘘はね、「澪ちゃんを一日独占したから誕生日プレゼントは充分」ってあたり」 澪「・・・辺り?」 唯「誕生日プレゼントとして充分っていうのはホントだよ。でも澪ちゃんとの時間が誕生日プレゼントだけじゃ足りないよ」 澪「えっ・・・」 唯「今日だけで充分、って意味に聞こえたなら嘘になるんだ。もっと一緒に遊んだりしようよ。学科が違うから休みが合わせにくいのはわかるけど・・・一緒に勉強とかでもいいから」 澪「・・・いや、それこそ学科が違うから同じ範囲の勉強が出来るかもわからないぞ」 唯「あっ、そっか・・・」 と言ってみたものの、それ自体は凄く嬉しい申し出だ。 学科の同じ晶に任せる方が確実なんだろうけど、唯を起こすのも任せちゃってるしな、うん。私が受け持てるなら受け持ってみてもいいかもしれない。 少なくとも、試してみる価値はあると思う。 澪「・・・いつの間にか、そういう話もあまりしなくなってたんだな」 唯「学科が違うとどうしても気後れしちゃうよね」 澪「でも、共通科目とかなら充分いけるはずだし」 唯「だよねっ!」 ・・・全く、表情がコロコロ変わるな、唯は。 もちろん、そこが見ていて飽きない、唯のいいところなんだけど。 そして、もっと見ていたいところなんだけど。 唯「あっ、そうだ! プレゼント、もう開けていい?」 澪「あ、うん・・・気に入らなかったら言ってくれ。次は頑張るから」 今の唯は気に入らないのでは? という不安はまだある。 でも今しがた、もっと今の互いのことを知る時間を作ると約束したから、怖くはない。 唯「あ、かわいいヘアピン! スプーンの形?」 澪「う、うん。ティースプーンみたいだと思って」 唯「すっっっごくかわいいよ! ありがとう澪ちゃん!」 満面の笑みとともに唯が抱きついてくる。 なんだかこれも結構久しぶりな気もする・・・妙に刺激的だ。 唯「なにさー、「唯の好みがわからないっ」とか言っといてー。ドンピシャじゃん澪ちゃん!」 澪「よ、良かった・・・じゃなくて! わ、わかったから離れろっ!」 唯「えっへへー。ありがとね、澪ちゃん」 澪「う、うん。どういたしまして・・・」 ・・・初冬ゆえに早くも陽が沈んでしまった中でも、唯の笑顔は輝いて見える。 誕生日とかプレゼントとか関係なく、この笑顔はいつまでも眺めていたい。そう思う。 澪「・・・っていうか早く帰らないとな。パーティー始まっちゃうぞ」 唯「おお! ケーキ準備してくれてるんだったよね、楽しみだなぁ~」 澪「さっきパフェ食べてた気がするんだけどな・・・」 唯「まあまあいいじゃん。ほら、行こ! 澪ちゃん!」 そう言って、唯が私の手を取る。 その髪に光るいつものヘアピンの上に、私の贈ったヘアピンを光らせながら。 おわり 戻る
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1 元ネタ:こち亀147巻「記憶にないわしの誕生日の巻」より りっちゃん誕生日SS 2014/08/21 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14921/1408622438/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る これはこれでありなんじゃないですかね。 ノリもいいし。 -- (名無しさん) 2016-09-22 21 45 50 これ、読み返すと笑えるとこがww -- (名無しさん) 2016-04-14 23 19 10 当初酷評したが、読み返すと味があるかも。 りっちゃん好きには勧められないが。 -- (名無しさん) 2015-04-10 22 58 21 ワロタwww -- (名無しさん) 2014-10-02 23 25 03 澪「めずらしくあいつ記憶がしっかりしているぞ。」 ひでえwwww -- (名無しさん) 2014-08-29 03 29 27 ギャグSSに目くじら立てんでも こんなん全盛期じゃよくあるもんだったろうに -- (名無しさん) 2014-08-27 12 10 50 怪作。 快作ではない。 -- (名無しさん) 2014-08-25 20 48 12 りっちゃんかわいそ過ぎでしょ。読んでて悲しくなる -- (名無しさん) 2014-08-25 01 15 40 下のコメにあるのが全てですね。 アイデアはともかく、せっかくの誕生日SSでブラック過ぎるのではと。 -- (名無しさん) 2014-08-22 01 40 22 こち亀モチーフにけいおんなんかがマッチするワケない 作者はそこらへん考えてやるべきだったな -- (名無しさん) 2014-08-21 23 47 40
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佐伯くんの誕生日普通 友好 好き◎ △ × 佐伯くんの誕生日 普通 佐伯「●●。 ……なんだよ? こんなとこに呼び出して。 ●●「はい、これ! 誕生日プレゼントだよ。 佐伯「俺に? ……なんで? ●●「なんでも! いいから開けてみて! 友好 佐伯「●●。 なぁ、あんまり学校では、 呼びだしたりすんなよ。 佐伯「すごい、注目浴びてたぞ? ●●「はい、これ! 誕生日プレゼントだよ。 佐伯「ああ、そうか…… ゴメン。 サンキュウ。 ●●「いいから開けてみて! 好き 佐伯「××。 なんだよ…… わざわざ、こんなとこで。 ●●「はい、これ! 誕生日プレゼントだよ。 佐伯「ああ、そうか……うん。 サンキュウ。 ●●「いいから開けてみて! ◎ 佐伯「いいな…… うん、すごくいい。 おまえ、俺の好みよくわかってる。 ●●「でしょ? 佐伯「ああ、大事にする。 ●●(やったぁ、 すごく喜んでもらえたみたい!) △ 佐伯「へぇ…… おまえ、やっぱセンスいい。 ●●(うん、わりと 喜んでもらえたみたい?) × 佐伯「これをもらって、俺は どうリアクションとればいいんだよ…… ●●(あまり喜んで もらえなかったみたい……。) プレゼントをあげたときの会話は、すべて同じ。
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先生の誕生日普通 友好 好き◎ △ × 先生の誕生日 普通 ●● 「若王子先生! 若王子「●●さん。 や、どうかしましたか? ●● 「若王子先生、 今日、誕生日ですよね? これ、プレゼントです! 若王子「あぁ……残念。 ●● 「え? 若王子「今朝、教頭先生から注意された ばっかりです。くれぐれも生徒から誕生 プレゼントをもらわないようにって。 ●● 「そうなんですか……。 若王子「そうなんです。 だから、ごめんなさい。 ●● (受け取ってもらえなかった……。) 友好 ●● 「若王子先生! 若王子「●●さん。 どうかしましたか? ●● 「若王子先生、 今日、誕生日ですよね? 若王子「や、そうでした。 ●● 「そうですよ! はい、これプレゼントです。 若王子「”若王子君、くれぐれも生徒からの プレゼントは受け取らんように。 どうも君は公私の区別がなっとらん” ●● 「あ、それ、 もしかして教頭先生ですか? 若王子「ピンポンです。 だから、ゴメンナサイ。 ●● 「そうですか……。 若王子「でも、どうもありがとう。 誕生日を覚えていてくれて。 とてもうれしかったです。 ●● (受け取ってもらえなかった……。) 好き ●● 「若王子先生! 若王子「●●さん。 どうかしましたか? ●● 「若王子先生、 今日、誕生日ですよね? 若王子「そうなんですか? ●● 「え? だって、今日は9月4日ですよね? 若王子「あ……本当だ。 ●● 「もう、若王子先生、 忘れてたんですね? はい、これプレゼントです。 若王子「どうもありがとう。 誕生日を覚えていてくれて。 やっぱり、うれしいもんですね。 ●● 「どういたしまして。 でも、生徒からのプレゼント、 教頭先生に叱られませんか? 若王子「ものすごく叱られます。 バレたら。 だから、僕らだけの秘密にしておこう。 ◎ 若王子「やぁ、これはいいですね! すごく嬉しい。 ありがとう。 ●● (やったー、 バッチリ喜んでもらえたみたい。) △ 若王子「や、これは面白そうですね。 ありがとう。 ●● (うん、わりと 喜んでもらえたみたい。) × 若王子「スイマセン。 いろいろ気を使わせてるみたいで……。 ●● (うーん、あまり 喜んでもらえなかったみたい。) プレゼントをあげたときの会話は、すべて同じ